1 【鳩の怖い被害】
2 !建物への被害・・・ 糞は建物を汚して美観を損なうだけでなく、金属を酸化させて建物自体にもダメージを 与えます。
3 !人体への被害・・・ 糞を媒体とする恐ろしい病原菌だけでなく、人を刺すトリサシダニ、ワクモなどが発生するケースもあります。
4 !騒音問題・・・ 集団で住みつくと鳴き声や羽音がうるさく騒音問題となります。
5 ※注意しなければいけない病原菌!!
都市部では、野生動物の多くは住処を追われていますが、逆に環境にうまく適応し、 目を見張るほど大増殖している都市型動物がいます。
ドバトやカラス、ネズミなどはこの代表的なものです。
中でもドバトは、ベランダ等の軒下や建築物に巣をつくって糞を落とし、 我々に非常に大きな不快感をもたらします。 また、建物や商品、計器などの糞による汚損、病原菌の伝播等の実害もあります。
ベランダの糞を吸っていた、通勤途中にハトの群れの間を通っていたなどにより、 原因不明の高熱が続く、咳が止まらなくなるなどの症状を訴える人が年々増加しています。 これらはクリプトコッカス病と言われており、ハトの糞で大増殖するカビの一種が大量に浮遊し、肺に入る事で、頭痛、発熱、記憶障害などを引き起こし、進行すると肺炎、ひいては死に陥る事もあります。 また、この菌は乾燥に強く、約2年は乾燥した状態でも死滅しないと言われており、予防が困難な菌です。 従って、その媒介者であるハトを防除する事がクリプトコッカス病防除の最も有効な方法となるかもしれません。
平和の象徴であるハトは一方で、我々人間の人体にも影響する病原菌の媒介者でもあるのです。 東京都では、ハトに関する苦情・相談が年間500件近くも寄せられており、 東京都もハト対策にも乗り出すことになりました。
【病原体】 クリプトコッカス菌
【感染対象】 ハト、ネコ、ヒト
【動物の症状]】 ハト : 無症状 ネコ : 無症状、呼吸器症状、神経症状
【ヒトの症状】 肺クリプトコッカス症 : 発熱(軽度)、胸痛 クリプトコッカス髄膜炎 : 中枢神経症状、死亡
【感染経路】 吸入